衣替えというと、6月と10月だと思っていませんか?

学校の制服の衣替えが6月と10月だから、ず〜っとそれに慣れているわたしたちは、ついついそう思ってしまっていることが多いです。

この学校の衣替えというのは、元々は平安時代の「更衣(こうい)」といわれる宮中行事から始まった習慣。

一年を二期に分けて、旧暦4月1日と10月1日にしていたそうなんです。

「衣替え」って、古くからある四季が豊かな日本ならではの行事なのですね。

秋の衣替えは9月がおすすめ!

衣替え時期
Moving Day Photo by Andrew Morrell Photography

秋の衣替えの時期は10月より一足早く、9月が断然おすすめです!

暑くて気力がダウンする夏真っ盛りが過ぎて、少し涼しくなった9月あたりが気分的にも、気候的にも落ち着いてできるのではないかと思います。

そして、その頃になると、デパートには秋冬ファッションがディスプレイされ始めます。

それとともに、ムクムクと「季節が変わるから、新しい服が欲しいなぁ」という欲望も湧き上がってきます。

このタイミングで10月よりも一足お先に、収納ボックスで防虫剤と共に眠っていた秋冬もの(帽子や手袋やマフラーも)を出してきます。

秋冬に向けて「これから着るもの」にひとつひとつ触れながら、整頓してゆくと、何を買い足したら良いのか?がハッキリ把握できるので、漠然と「欲しいなぁ〜」というよりも、秋冬ファッションを賢く購入できる目を持つ事ができます。

衣替えのコツ

衣替え
350/365 Sheer simplicity Photo by rennes.i

衣替えにも、コツがあります。

衣替えって、ただ次の季節に着る服を出すだけじゃなくって、今までの季節に着てお世話になった服も不要なものは捨てて、必要なものは片付ける…というところまでが衣替えです。

先ほどのように、タンスやクローゼットに入れる秋冬の服を決めたら、次は今まで着ていた夏服の片付けをしていきます。

今着ている夏物を「来年も着たい」と思う服だけを残して後は捨てると、本当に必要な夏服だけが残ります。

この選び抜かれた夏服たちを、まだ少し暑い日が残る9月の数週間は着る事になりますので、カーディガンなどと合わせて着られるものを少し手元において、あとは片付けます。

こうすると夏服もこれからの秋冬服も、すべて”自分が本当に気に入っているものだけ”になって、サッパリしてとっても気分がいいです♪

この9月というタイミングで衣替えを行うと、1年のうちの夏、秋、冬の3シーズン分は片付いたことになるので、かなりラクになります。

しかも、秋と春の服って厳密に分けてなかったり、結構かぶっている部分が多いので、このままの勢いで、ついでに春服も見直してしまってもいいかなぁ、と思います。

そして、夏の衣替えも一足早く5月に行えば、夏の半袖の服をはじめに「どれが着たいかなぁ」とタンスに収納するものを決めながら。

さらに秋から冬、そして春まで着た服のどれを次回も着ようか?とお片づけすれば、衣替えで毎回すべての服を見直す事ができて服が必要以上に増えていく事はなくなります。

収納の失敗

散乱
scattered polaroids Photo by yewenyi

衣替えをしてこれからの季節に着る服を収納します。

…わたしは今まで、この収納方法で失敗してきました。

ポラロイドカメラに服を写してクリアーファイルに入れて管理してみましたが、…朝の忙しい時にそんなものを眺めてコーディネートできません…。

大体、引き出しの一番上にあるものを着ていくか、クローゼットの目についたものを着るか?のどちらかです。

それで、わたしが一番自分で驚いたのが、衣替えの際にすべての服を見てみると「これ、大好きな服なのに、どうして今季は着なかったのだろう?」と思う服が結構ありました。

いわゆる会社に着ていける「無難な服」ばかりを毎朝選ぶものだから、どうしても洗濯回数が多いし、必然的に引き出しの上のほうにそれらが収納されます。

そして、朝、忙しいからコーディネートもそこそこに、またそれを着る…という”魔のループ”で、全然好きな服が目にも留まらない…。

収納の仕方を変えるだけで一目ですべての服が把握できる!

そこで、服はすべて引き出しを開けたときに見えるように、立てて収納することにしました。

クローゼットの中も、すべての服が見えるように収納です。

服を平済みにして上に重ねると、「お気に入りの服の行方」が解らなくなってしまうので、見えるように収納すると、一目でどこにあるのか?が把握できます。

こちらが実際のわたしの秋冬もの普段着の収納ケースの引き出しです。

衣替え2

ひとつひとつ立てるので、収納引き出しの深さよりも面積が必要です。

これはニットなど分厚いものが入っているので、ボリュームある感じに見えますが、ちなみに夏の半袖シャツだと、こんなにコンパクト。

収納

小さな引き出しで十分収納できます。

この収納方法にして、引き出しを開けるのが楽しみになりました。

だってカラフルでキレイなんだもん♪

おかげで、いつも好きな服だけを着るようになって、毎日が楽しいし!

そして、この収納にして良かったなぁと思うのは、実は「衣替え」が必要なくなったこと。

今は冷暖房がしっかりと設備が整っているので、真冬でも外は寒いけれど室内は暖かいからノースリーブ+カーディガン+コートでも十分にいけます。

素材も真冬でもテロンとした薄いワンピースなどを着てブーツを合わせても、逆に素敵に見えたりします。

そういう意味で、服は「冬服」「夏服」というカテゴリーを超えてオールシーズンO.Kなものが多くなりました。

なので、そういう面では「衣替えしない」というのも現代ではアリかなぁ〜と、思います。