スキンケア製品をやめて「肌断食」を継続中。

ぬるい水で洗顔をしているのですが、秋口だからかなぁ…、唇と口角の肌がなんだかパサパサしている…。

そこで、皮膚科などで処方されるワセリンをスキンケア代わりに使ってみようと思いました。

スーパーモデルも大絶賛のワセリンの効果と正体

ワセリン…といえば、ハリウッド女優のジェシカ・アルバや、元スーパーモデルのタイラ・バンクスも「ずっとワセリンを塗って寝ている」のだそう。

「夜につけて寝ると次の日の朝はもうしっとりすべすべで、おまけにシワにもなりにくい」らしいです。

そして、顔も全身にも使えるので、ささくれやひび割れなどの傷、肌の乾燥に効果的です。

これから冬に向けて、小さな入れ物に入れて持ち歩いて、爪、リップ、ひじ、気になるところにちょちょっと保湿なんていうのもいいですね。

このハリウッド女優やモデル絶賛の、皮膚科の病院でも処方しているこのワセリン、一体何でできているのかしら??

その正体を調べてみると…、意外や意外!

日本では日本薬局方において白色ワセリンは「石油から得た炭化水素類の混合物を脱色して精製したものである」と定義。
Wikipediaより

ワセリンって石油からできていたんです!

え〜、皮膚科で処方されているのに石油??…体に悪くないのかしら?

さらに調べてみると、石油は、古生代から中生代にかけての植物プランクトン(あるいは植物)が地中に堆積して、それが熱と圧力によって長い時間をかけて変性して生成されたもの。

石油は、長い時間をかけて植物から取られた自然界の油なのです。(ホッ)

そして、19世紀~20世紀初頭にかけては、“黄色ワセリン”と呼ばれる、やや不純物の混じったワセリンが製品化されていました。

この黄色いワセリンは「鉱物油」とされ、不純物が含まれていて、その不純物で、人によってはかぶれたり、発疹ができたりしました。

その後、黄色ワセリンの不純物をさらに取り除いた“白色ワセリン”が登場しました。

つまり、白色ワセリンの方が純度が高いということです。

通常、油は、植物性油脂でも動物性油脂でも空気に触れれば酸化します。

ですが、ワセリンは酸化するまでに数年かかります。

そして皮膚にしみ込みにくい特性を持ちます。

皮膚から水分の蒸発を防いで保護してくれます。

皮膚の中にしみ込まず、油分が水をはじくので、全身に塗ることで体温低下も防いでくれます。

この性質を応用して、皮膚病ややけどの治療などに患部を保護する目的で広く使用されているのです。

ワセリンの顔への使い方と落とし方

ワセリン
carwash 2 Photo by lucy.loomis

乾燥が気になってスキンケアとして顔へワセリンを使用する時は、お薬をつけるときのように、ごくごく少量を薄く伸ばして使います。

ワセリンを米粒くらいの量を手のひらに取って、てのひらをすり合せて伸ばします。

それを顔に手のひらで押し当てるようにして、全体につけていきます。

粉がふいている部分とかゆみやチクチク感を感じるところ(チクチクは、目に見えないひび割れ傷になっている)時や、唇に効果的です。

でも、唇が乾燥している人は、実は、知らず知らずのうちに唇をなめている人が多いそう。

…実はわたし、唇がものすご〜く乾燥するので、「え〜、そうかなぁ?」とちょっと怪訝に思っていましたが、

1日よ〜く観察をしてみると…、わたし、唇を舐めていました!!(ビックリ!)

…ひえ〜っ、無意識にやっているんですね〜。このクセも一緒に治さないと…ですね(汗)。

舐める事で唇が濡れて乾燥する原因になるそうですよ!

こういう人は、ワセリンで唇を保護しておくのがいいと思います。

そして、他のスキンケア用品と違って、ワセリンは1日中付けていても酸化しないので、洗って流す必要がありません。

洗い流さずに、そのままで大丈夫なところがラクです。

そして、「ワセリンを使うとテカる!」という人は、少し付け過ぎなのかもしれません。

テカッてきたら油取り紙で軽く押さえます。油取りフィルムだと油を吸い過ぎてカサっとしてきます。

ワセリンの選び方と清潔な使い方

ワセリンは日本薬局方の白色ワセリンを選びましょう。

薬局で簡単に手に入れることができます。

病院で使用しているのは「プロペト」と呼ばれるものです。

白色ワセリンに、さらにごくわずかに残っている不純物を取り除いたもので純度が高いです。

そして、さらにその「プロペト」を精製したものが「サンホワイトP-1」。

ワセリンは大量に肌に塗る物ではないので、あまりなくならないです。

しかし、薬局などでは大きなボトルで売っている事が多いので、清潔に使うポイントを調べました。

  • つまようじや使い捨て綿棒でとる
  • なるべく、とった後、残ったワセリンの表面が平になるように。

ワセリンの表面がでこぼこしていると、空気に触れる面積が多くなるので、酸化しにくいとはいえ、ばい菌の繁殖まではさけられません。

そして、数ヶ月…と、時間が経ったものは、「清潔」という面を考えて、表面をごっそりと削いでから新しい面を使うとよいです。

最近、ネットではチューブタイプのも手に入るようになったみたいですね。

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