最近、白米から玄米に変えました。
それは、玄米が便秘解消にとっても良いと知ったからです。
実践してみると、本当に食べた次の日から効果があって、お通じがあるようになったのです!
玄米効果 便の原料となる食物繊維を含む炭水化物
Planting the Rice Photo by ♥siebe ©
「便は、食物繊維を豊富に含む良質な炭水化物を摂らないと、十分な量の便を作る事ができません。」
という一文が、世界的に有名な胃腸内視鏡医の著書「病気にならない生き方3」に書かれていました。
炭水化物は糖質のことで、通常、多糖類であるデンプンを多く含んでいます。
お米、パン、パスタ、小麦粉など、いわゆる”主食”と言われるものが炭水化物です。
その炭水化物と食物繊維がしっかり摂れるものが、”便の原料”となるようです。
炭水化物の中でも、食物繊維の摂取がしっかりできるのが、全粒穀物。
精製してあるものよりも、殻がついてたほうが食物繊維をより豊富に摂れるんですね。
例えば、穀物の中で一番食物繊維が多く含まれているのが、押し麦(大麦)の100g当たり9.6g。
次いで、オートミール、コーンミール、アマランサス、ライ麦パン、小麦粉(中力粉)、パスタ、フランスパン、
そうめん、食パン、クロワッサン、赤飯、玄米ご飯、中華麺、ホットケーキ、もち、うどん、白玉粉…、一番食物繊維が含まれていないのが精製した白米のご飯で0.3g。
100%白米だと、同じ1回の食事でも、便秘で悩むわたしにとっては、なんとも効率の悪い食べ物だったのようです…。
全粒穀物は、食物繊維が多いことが消化吸収をゆっくりにし、長時間に渡って空腹感を感じないでいられます。
このことは、つまり、血糖値を急激に上げないということでもあるので、病気の予防につながると言われています。
一日で食べられる量は限られているから、白米を玄米に変えるだけでも、
あるいは、ライ麦パンやオートミールなどに主食を変えると、すごく効率よく”便の原料”を摂る事ができて、健康にいいんですね。
玄米効果 便秘解消成分フィチン酸って?
Paadi Panta 🙂 Photo by cishore™
玄米で便秘を解消できるのは、玄米は白米に比べて食物繊維が多いばかりでなく、便秘解消に効果のある成分が含まれているからなんです。
玄米が便秘に効果があるとされるのは、フィチン酸。
フィチン酸は未精製の穀物や豆類に多く含まれる。
フィチン酸は鉄、亜鉛など重要なミネラルに対して強いキレート作用(金属イオンを結合する作用)により体内のミネラルを結合して排泄してしまう)がある。
フィチン酸は、消化吸収を妨げると考えられてきましたが、しかし糠(玄米の表皮を削りとったもの)に閉じ込められた状態では、ミネラル吸収に問題がないことが解っています。~Wikipedia~
そして、さらに米糠の繊維はダイオキシン類の排泄作用が強いため、カネミ油症事件でも有効な治療法の一つとして考えられているそうです。
玄米は、安心して食べられて、しかも体の毒素をデトックスしてくれる作用があるんですね。
玄米食でも便秘が解消されない場合は…
時々、「玄米食に変えても、便秘が解消されない!」という話を聞きます。
それは、玄米を白米と同じようにあまり噛まないで食べてしまうからです。
玄米は炊いてみると解るのですが、白米に比べてパサパサです。
水分量が白米に比べて少ないのです。
よく噛む事で、唾液から消化酵素が沢山分泌されて、胃腸での消化の負担が軽くなるのですが、
十分に噛まないと、水分量が少ない分、胃や腸の水分を消化に使われてしまい、便秘の原因になることもあるようです。
玄米はよく噛んで食べることがいいんですね。
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