年始に岐阜に帰省してきました。

関東にお引っ越ししてから、「どこ出身?」と聞かれて「岐阜」と答えても、あまり”観光地”がないためか、その知名度は…あんまり…(悲)。

でも、わたしはみんなに言いた〜い!!

夏に屋形船で鵜飼を楽しんで、新鮮な鮎を食べた翌日でもいいし、

もしくは、織田信長ゆかりの岐阜城からの天空の眺めを見る前でも構わないから、

「一度は、岐阜の喫茶店のモーニング(コーヒーなどの料金だけで自動的に朝食セットが食べられる)を体験してみて〜!!」と。

最近、首都圏に進出中の「コメダ珈琲」のトースト&ゆで卵のモーニングは、モーニングサービスの無い首都圏のかたにとってはすご〜く珍しくてビックリ!!…なのだそうだけど…。

モーニングサービス文化の発達している、岐阜在住の両親に言わせると、「いやいや、茶碗蒸しも付いていないで、あれをモーニングと呼べるかっ!!」らしい。

それで、どれくらいが両親の「モーニングの普通基準」なのか?ということで、今回は、喫茶店「ひょっとこ」というお店に連れて行ってもらいました。

岐阜の喫茶店

道路を走っていると、小さな看板が見えるだけで、気がつかずに通り過ぎてしまいそうなほど、見にくい場所にありました。

でも、看板の手前の細〜い道を入ると、意外にも大きな駐車場と、大きな店構えにちょっと驚き〜。
岐阜の喫茶店 ひょっとこ

和風な建物です。

こちらは、元々は居酒屋だったようです。

入り口には、古い厨子が飾られていていました。

なつかしい

昔、我が家のキッチンにも、あった棚とそっくり同じなので、すごく懐かしい気分になりました。

岐阜カフェ

店内はとてもレトロ&モダンな雰囲気で素敵です。

広くて落ち着く〜。

そして、問題の「岐阜のモーニングの基準」と両親が呼んでいる「モーニンング」はこちら。↓

喫茶店モーニングの岐阜

セットのメニューは、飲み物+梅風味のパスタサラダ&茶碗蒸し&トースト&シフォンケーキ。

わたしは今日はレモンティーをオーダーしました。

特にコーヒーでなくても、わたしのようにレモンティーでも、ココアでも、飲みものをオーダーすれば、飲み物の価格だけで、すべてにもれなくモーニングセットが付いてくるのです。

ちなみにレモンティー、コーヒー、ココアなど、ひょっとこさんでは400円でした。

「コーヒー」とひとこと言うだけで、モーニングの時間内であれば、自動的にこれだけがついてきちゃうんです♪

しかも、トーストはシナモン味で、パンは軽めの食感でさっくりと、甘めで美味しい!!

はじめは、コーヒーや紅茶に「不釣り合い」と思われる茶碗蒸しですが、寒い朝に食べると、お腹に温かくて、のどごしよくて、意外にも胃腸に優しそうで◎なんです。

さすが、元居酒屋さんだけあって、梅のパスタも抜かりない味付けで美味しかったし、シフォンケーキもしつこくなくて、ちょうどいい感じの甘さでした。

でも、欲を言えば、生野菜のサラダもあれば、もっと嬉しかったかなぁ。

岐阜に行くと、こういう個人経営の喫茶店があちらこちらにあります。

岐阜では、朝、家族みんなでモーニングを食べに行く習慣があるので、「モーニングを制するものはすべてを制す」と言われており、「岐阜で喫茶店を開くなら、ここを押さえておかないと流行らない!」くらい重要なサービスなのです。

その熾烈な争い(?)によって磨かれたモーニングサービスのメニューは、多種多様、豪華絢爛。

モーニングサービスの時間が、14時くらいまでだったり(ほとんど一日中)、トーストじゃなくてホットサンドだったり、数種類のパンから選べたり、茶碗蒸しじゃなくてお味噌汁だったり、お店の個性を出そうと、かなりチカラを入れているんです。

そんな、お店の力作たちに出会える、モーニングの「はしご」も楽しそうだなぁ。