いままで数年かかって、わたしたちは生活のあらゆるものを断捨離してきました。

パートナーのkuniちゃんのパニック再発をきっかけに、身体と心のデトックスを試みて、それと同時に持ち物もシンプルにしてきました。

そして、その結果、とうとう、自分たちの人生で、最も大きな、そして、もっとも重要だと思っていたモノを断捨離を決行することにしました。

今住んでいるマンションを売却し、もっとミニマムなお部屋サイズに引っ越しをしようと思いました。

ミニマリストに学んだ人生で大切なもの

この決断のきっかけは、kuniちゃんが、ここ2年くらい依頼されてサイト制作を担当していた会社のかたから、「仲間になって、一緒にやらないか?」とお誘いがあり、それには現在の住まいを離れて遠くの土地に引っ越さなければいけない必要が出てきたからです。

現在の住まいは、フラット35という35年ローンで購入したマンションです。

マイホームを手に入れたのはいいけれど、その2年後、kuniちゃんがパニック再発で倒れてしまいました。

収入を失い、返済のメドが立たないという窮地に追い込まれたので、一時期、真剣に「手放そう」と考えたこともありました。

でも、kuniちゃんとわたしの両親たちの支えがあったし、ふたりで自律訓練法や少食生活や断捨離などを実践した結果、kuniちゃんの体調が良くなり、念願のハワイ旅行に行くくらい生活も安定し、なんとか窮地を免れることができました。

こんな経緯を、再び思い出させてくれて、今のマンションを離れる意思を決定付けたのは、「アイムミニマリスト」という一冊の本でした。

YADOKARI
三栄書房 2015-11-27
¥ 1,620

トレーラーハウスだったり、10坪の家だったり、大きさも形も様々だけど、どの家もコンパクトで自分の価値観や個性を最大限に活かした「ちいさな住みかた」が、実際に住んでいる人たちとともに紹介されています。

僕たちは生きるために働きます。生活の糧を得るために、欲しいものを手にするために、手に入れたものを守るために、毎日を過ごしています。

やりがいもあるし、充実感もある、でも終わらない持久走のような毎日に少しだけ息切れをするときも…。

本当に、そうだ。

kuniちゃんは、「ここに住んでいた6年が人生で一番キツかった。」と。

マンションという住まいは、確かに「安心」をくれたけれど、それを維持するために、生涯のほとんどの時間と体力と自由を捧げつくさなければならない人生になっていました。

「冷蔵庫、車、掃除機、洗濯機を持たないと勝ち組にはなれない」「マイホームを持ってこそ一人前」という、団塊世代の親世代そのままの思考を受け継いで、何の疑問もなく、「安心が欲しい」という理由でマンションを買った。

でも、今はその考え方が崩壊して、「本当に幸せになるためには、自分にとった何が大切なのか?」をひとりひとりが考えて、実現する時代になっているような気がする。

本に写っているミニマムな家の住人たちは、どの顔も笑顔だ。

わたしたちも、幸せになるために生まれてきたはず。

もっと自由になってもいいし、幸せになってもいいんじゃないの?!

だから、マンション売却を不動産屋さんに依頼しました。

わたしたちはマンションを売却して、再び「賃貸」に戻ります。

もう一度、自分の「マイホーム」そして「生き方」を、kuniちゃんとともに見直そうと決めました。

そして、自分たちにとって、無理や無駄の無い、シンプルで最適な、かわいい「マイホーム」にずっと住むことができたら素敵かな。

今でも、快適で暖かで、大好きなマンションだけど、このお部屋が好で大事にしてくれる人のところにお嫁に行ってくれると嬉しいな。

■マンション売却のためのお部屋撮影で断捨離しました
ミニマリストの部屋に少し近づいたような気がする
■1LDKのお部屋に引越ししました
ミニマリスト本「スモールハウス」を見習い1LDKに引っ越し