箱根のパワースポットといえば、箱根神社。
箱根神社のご利益は「縁結び」だと言われています。
なぜ縁結びなのでしょう?
この箱根神社に祀られている神様は邇邇芸命(ににぎのみこと)と木花 之咲耶姫(このはなのさくやひめ)と彦火火出見尊(ひこほほでりのみこと)の3神です。
神話の中で、邇邇芸命が天照大神から使命を受けて、初めて天上から地上の高天原(たかまのはら)に降り立ちます。
そのとき木花 之咲耶姫に出会い、あまりの美しさに恋をし、結婚します。
そのふたりの間に生まれた3人の子供のひとりが彦火火出見尊で通称「山幸彦」です。
親子3人がここに祀られていることから、「縁結び」になったようです。
また山幸彦はあの竜宮城伝説の”竜宮城の乙姫様である海神の娘”豊玉姫”と結婚したことでも知られており、海や水とも大変関係が深いようです。
また、「水」といえば、こちらの箱根神社の社内には「九頭竜神社」もあります。
九頭龍神社は箱根神社を開いた"万巻" 万巻上人が調伏した龍を奉る神社です。
昔、箱根には白羽の矢があたった家の若い娘を、芦ノ湖に棲む毒龍に人身御供に差し出すという習慣があったそうです。
万巻上人は娘達を助け、村人を助けるため法力で毒龍に改心してもらうため立ち上がりました。
娘の代わりに赤飯を捧げ、湖畔で経文を唱え 毒龍に対して人身御供を止めるように懇々と仏法を説いたそうです。
龍は、もう悪事はせず、地域一帯の守り神になる旨を約束をし、万巻上人は龍の約束が堅いことを知り、九頭龍大明神としてこの地に奉ることにしました。
そのために、九頭龍神社の祭りは、毎年6月13日が例大祭、毎月の13日が月次祭です。
今でも芦ノ湖の湖水祭ではお櫃に赤飯を入れ、御供船に載せ 逆さ杉のところで湖底に沈め捧げます。
このお櫃が浮かび上がってくると龍神が受け入れなかったとされ、災いが起きると言われているそうです。
…という九頭竜伝承なのですが、なんと関東大震災の年には、このお櫃が浮かび上がっていたそうです。
この霊験がいまでも大物政治家や経営者の信仰を集めています。
そんな日本のVIPばかりがこぞって参拝に訪れることから、九頭竜神社のご利益は仕事運、金運、開運と言われています。
箱根に来たら、是非、箱根神社に参拝されてはいかがでしょう。
湖と緑の美しい木々が迎えてくれるので、日常にはない感覚、荘厳さを感じさせてくれます。