はじめてのアーユルヴェーダを受けた翌日、信じられないくらいの気分の悪い目覚めだった。
これもアーユルヴェーダによるデトックスの好転反応か?!
デトックスの好転反応か?体じゅうに湿疹ができた!!
胸がムカムカと気持ち悪くて、頭も痛くて、気分は最悪。
しかも朝6時、起き抜けにすぐに飲むお薬が、とびっきり不味すぎる。
気のせいか?昨晩に飲んだ時よりも味が濃くて、「これは拷問か!」と感じるレベル。
胸のムカムカに追い打ちをかけるように、さらに気分が悪くなり、吐き気がする。
「もうこんな薬、毎日飲めない…。辛すぎる。」
涙目になりながら薬を飲むと、そのままベッドに倒れこんだ。
そして、ここに来たことを後悔した。
kuniちゃんも、最近はパニックが出ていなかったので、お目にかかる回数が少なかった激しい頭痛と耳鳴りで、彼も昨日の元気さとは打って変わって、無言だった。
それでも、「デトックスのために来たのだから、好転反応を乗り越えねば!」と、ふたりで励まし合い、鍼治療とアーユルヴェーダマッサージを受けにヘルスセンターへ出かける。
「具合が悪い時に人に体を触られるのは、結構エネルギーを使って、疲れる…。」と、グラングランになりながらランチへ。
今日も色々とたくさんの種類のお料理が並んでいるけれど、…全く食欲がない。
昨日のランチは「美味しい〜!!」と言いながら、こんなに食べていたのだけれど…。
しかもスイーツまでお皿に山盛りにしてたべていたのだけれど。
今日は見るだけで気分が悪い…。
いつもはハーブ&スパイス好きのわたしだけど、体調が悪い時のスパイスの効いた食事はかなり辛い。
おかゆとかおにぎりとか、スパイスのない日本食が恋しくなる。
サラダとフルーツをかなり少なめに盛って食べる。
サラダも生野菜ではなく、すべて火を通されてあるものなので、いまひとつサッパリしない。
「昨日のように、再びモリモリと美味しくお料理がいただける日が滞在中来るのかしら」と、不安になるくらい絶不調。
軽くランチを済ませ、午後からは何も予定がないので、kuniちゃんとお部屋のベッドに転がって過ごす。
すっごくいいお天気なのに、目の前にプールもあるのに、ティータイムのおやつだってあるのに…。
そんな元気はどこにもなく、ただただふたりでそれぞれのベッドに横たわっていた。
弱音を言葉に出す体力もなく、「わざわざスリランカまで何しに来たんだろう」と泣きそうだった。
夕食も少しだけにして、ふたりでぐったりと死んだように寝て、次の日の朝。
わたしは体の異変に気がついた。
体じゅうにでこぼこと何かができているのだ!!
腕にも太ももにも。
そして、首にもブツブツと!!
最近、何十年もまったく湿疹ができていなかったので、忘れていたけれど、小さい頃は肘の内側や足の膝の内側に大きな湿疹ができていました。
肌もアトピーのようにガサガサしていて、母親が「一緒にお風呂に入ると痒くなりそう」と言ったほど、体じゅうにできものができていました。
それが、今回のアーユルヴェーダのデトックスで出てきたのだろうか?
朝食後、朝イチでドクターのところへ駆け込んで、症状を話し、お薬を処方してもらいました。
2回分の飲み薬と、炎症止めの塗り薬としてココナッツオイルが処方され、ランチは白米とスチーム野菜とへび瓜。フルーツはどれも大丈夫で特にパパイヤをたべなさい、とのこと。
私の場合、マッサージオイルを塗ってすぐに湿疹ができたわけではないので、「マッサージオイルが合わない」というものではなく、治療によって、一気に流れた身体中の毒素が行き場を失って、皮膚上に湿疹みたいなものとなって噴出したみたい。
そして、パートナーも頭痛薬を処方してもらいました。
「頭痛も気分が悪いのも、なぜ我慢したの?我慢しなくてもいいの。すぐに知らせなさい!
それから、便の回数と状態を毎日報告に来て!とあなたに言ったはずだけど?」と、パートナーはドクターに叱られていました。
「だって、そんなに便が重要とは思っていなかったから。」と、子供のように密かに言い訳するパートナー。
確かに日本ではついつい仕事を優先してトイレを我慢してしまう傾向があり、排泄のことなど家庭でも会社でも重要視されていない。
でも、アーユルヴェーダでは「デトックス」は最優先項目で、体の毒素を排出する尿とか便の報告はかなり重要だったのだ。
考えてみたら、日常にわたしたちが、その毒素排出に一番重要な「排泄」を軽んじて、どうして健康になれようか?
健康なくして良い仕事はできないはずなのに。
わたしたちはついつい「頭が痛い」とか「風邪をひいて会社を休む」だなんて不調を口に出すのは、迷惑をかけるし、弱くていけないことだと考えてしまっている。
その結果、ついつい無理を重ねて、どうしようもないところまでいってしまって体を壊してしまう。
なんだか今まで「社会的に当たり前」と思って行動していたことが、実は健康を害するのに一役買ってしまっていたことに驚きました。
「仕事の時間だから、あとで」と排泄も我慢さえしなければ、もっと膀胱炎の女性も減るかもしれないし、「頭が痛くて耳鳴りがする」を我慢し続けなければ、kuniちゃんが倒れることもなかったかもしれない。
ドクターに、とても重要なことを教えて貰った気がしました。
そして、今日は体中にできたぼこぼこの湿疹(?)のために、アーユルヴェーダのマッサージで使われるオイルがチェンジされました。
体調によって薬の処方やオイルやトリートメント方法やメニューもどんどん変更されるのだ。
だから、どんな小さなことでも、ドクターは報告してほしい、と言う。
ここではそういうきめ細やかなホスピタリティがあるのだ。
そして、次の日、皮膚の湿疹はそのまま出続けていましたが、私の体調は「いつもの調子」に戻っていました。
パートナーもその2日後に、見事に回復!
体調が整ったところで、そろそろアーユルヴェーダの強力なデトックス「パンチャカルマ」の予定が組み込まれました。