スリランカでアーユルヴェーダを連日受けてデトックスがすすみ、パートナー同様、わたしもパンチャカルマと呼ばれるよりディープな浄化法を受けることになった。
わたしが受けたのは「ヴィレーチャナ(下剤療法)」と呼ばれるもので、下剤効果のあるハーブを用いて小腸から大腸などの消化器系に溜まったものを一気に出してキレイにするというもの。
これは自分で調べて自己流でやったハワイアンの「塩水デトックス」とは違って、かなりラクだった。
そして、アーユルヴェーダの医師の指示のもとで行われるので、安心だし。
なにより、大量の塩水を一気飲みしなくていいのが安全だと思いました。
塩水デトックスより失敗が少ないアーユルヴェーダ ヴィレーチャナ(瀉下法)を受けた日
アーユルヴェーダのこのヴィレーチャナ(下剤療法)はハーブの下剤を用いて行われます。
この施術の効果として、下記のようなことがインフォーメーションに書かれていました。
- 胆嚢や肝臓のようなピッタ(水)が優勢な内臓と腸から、余分なピッタと毒素を取り除いてキレイにする
- 血液から老廃物と毒素を取り除いてキレイにする
- 食欲と消化力の促進
- 痔ろう、慢性的な頭痛、肌のアレルギー、にきび、皮膚炎、湿疹などに効果的
わたしの場合は、これまでのアーユルヴェーダの施術の好転反応で、皮膚上に出し切れない老廃物がブツブツとなって出ていたし。
「こういう皮膚上のトラブルも、わたしの痔もすべては「便秘」が原因である」とドクター。
なので、「下剤を飲んで、消化器全般をスッキリとさせましょう!!」と。
ただ、このデトックス方法は生理期間中、発熱、風、下痢、高血圧の症状がある場合はこの施術はできません。
なので、少しでも体調に不調があったらすぐにドクターに報告することが大切です。
わたしの場合は、なぜかホテルに滞在し始めてから血圧が高くなってしまって…。
最近は血圧が普通だったので忘れていたのですが、4年くらい前の健康診断では非常に血圧が高くて「血圧計を買いなさい」と勧められたほど、高血圧だった時期があります。
そういうのもデトックスの反応の一つとして誘発されるのかどうか?はわかりませんが、ホテルに宿泊し始めた頃に平常だった血圧が、グッと上がってきてしまって、ドクターは「どうしようか?」迷っていました。
そして、血圧のハーブ薬を服用して体調を整えながらのヴィレーチャナ(下剤療法)になりました。
朝6時に血圧の薬を服用して、朝食を摂らずに7時過ぎにドクターの診察を受け、無事にヴィレーチャナ(下剤療法)決行が決まりました。
ドクターの手による温湿布&マントラを唱えながらのマッサージを受けて、その後、小さめのテーカップ一杯の黒っぽい液体の下剤を一気飲みします。
味わうことなく飲めば、量的にも一気飲み可能な量なので、なんの辛さもなく、意外にすんなり飲めました。
このあと1時間屋外を散歩してからお部屋に戻り、ドクターが部屋を訪問する11時までに1.5Lの白湯を少しづつ飲むようにと言われました。
11時まで3時間ほどの時間で1.5Lの白湯を飲むのは、以前に自分でやった塩水デトックスのことを思ったら、すごくラク。
まるで酔っ払いの一升瓶抱えているオヤジのように、お部屋に戻ったら、ひたすら白湯のポットを抱えて、湯飲みに移しては飲んで過ごしました。
その間、胃のあたりがムカムカして気分が悪くなったり、お腹が痛くなったりしましたが、トイレに行けば緩和されたので、思ったほど不快感もないし、順調な感じ。
そして、11時にドクターが部屋を訪ねていらした時は、6回の便をしたことを報告すると、とても喜んでくれました。
この時、まったく便が出ていなかった場合は、さらなる下剤が追加されるそうですが、どうやらわたしは合格したみたいで、すごさま、下痢止めのハーブのお薬が手渡されました。
「この薬を少しづつ30分かけて飲むように」
下剤を飲んだら飲みっぱなしではなく、ちゃんと一定レベルの排泄が終わったら、元の体の状態にすぐに戻すべく、下痢止めを渡されるんですね。
「この下痢はいつまで続くのだろう?」という心配がないのがすごくいい。
ハーブという自然の力で人間の体を下痢にもできるし、それを止めることもできるし自在にコントロールできるのがすごい!と、なんだか自然のパワーの凄さ、驚異みたいなものを感じる。
ドクターに手渡された薬を飲んで13時。
レストランから、スリランカの国の花、紫色の睡蓮の花とともに今日はじめての食事が運ばれてきました。
お皿の蓋を開けてみると…、赤米のおかゆスープ!
空っぽになった胃や腸の中に、はじめての食事です。
スープがちで、お米はほんの少しでした。
この食事が終わったあとからはゆっくりと白湯ではなく「ミネラルウォーター」を1Lほど飲むように言われます。(常温のもの)
夕食もサーブされたものをいただきます。
ハーブティーとお昼に食べたものと同じ赤米のスープと全粒粉の食パンが3枚。
炭水化物多し!な感じ。
ヴィレーチャナ(下剤療法)を行った日は頭を洗ってはダメで、首から下のみを洗うだけにします。
そして静かにお部屋で過ごします。
そして次の日の朝も、引き続きハーブティーと赤米のスープと全粒粉の食パンが2枚(夕食より少なめ)。
食事を抜いたのは、ヴィレーチャナ(下剤療法)を受ける当日の朝食1回だけで、断食的なことはしなくてもよかったので、気分的にすごくラク。
やっぱり「断食してデトックス」は「○○してはいけない」という禁止事項が頭にあるだけで、それだけで不自由感だったりストレスが発生するように思う。
おかげで下剤後、普通の食事に戻ったら「断食の反動で過激に食べる」なんてことは一切ない。
そして、回復食のラストはカレーの昼食。
カレーとライスが別のお皿でサーブされました。
いつもだとワンプレートで好きなカレーを少しだけかけて食べていたので、戸惑っていたら、ウエイターさんが「スープをスプーンでライスにかけて食べるんだよ」と教えてくれた。
いつもなら、多くて、こんなご飯の量は食べられないのだけど、今日は特別。
お腹が軽くて!!すごく美味しく食べられました。
そして、このヴィレーチャナ(下剤療法)のおかげか?それともアーユルヴェーダのデトックスの激しい期間が過ぎ去ったのか?
全身の皮膚にでこぼこしていたものが浮き上がっていたものが、少し小さくなった気がする。
まだ、プツプツ小さくて細かいのができていて、完治はしていないんだけど、すご〜く肌が改善してきた。
遠くから見たら、あまりわからないくらいかな。
昨日の下剤の名残りか?
便が少しまだ「水のよう」になっていたので、ドクターに相談すると、「もしかしたらパパイヤを食べ過ぎていないか?」と聞かれました。
…そういえば、ここに来てからパパイヤジュースにハマっていて、食事には必ず飲んでる。
そして、あまりにパパイヤが美味しいので、食後のフルーツもビュッフェではパパイヤてんこ盛り!
「パパイヤは便秘に効くけれど。あなたは下剤を飲んだから、少しの間、少し抑えて食べてちょうだい」と笑われた。
受けるまでは緊張してたヴィレーチャナ(下剤療法)だったけれど、断食もなく、短時間で美味しくない塩水をたくさん飲む必要もなく、身体と心への負担が少なくて、効果があるので、受けて良かった!と思いました。